about

<手をすませば、とどく声がある。>

幼い子どもが母を振り返りながら一歩踏み出すように、うれしさや悲しさ、怖さ、たのしさをシェアすることで、人は社会性を育んでいきます。それは原始的で、全てに通ずる力。
でも、そのシェアをする手段は、決して皆が同じではありません。制度や支援、格差など、さまざまな狭間にあって、シェアできずにもがく声。途方に暮れる声。そんな彼らを救いたいと願い、戦い叫ぶ声。
 
ククリテは、そうした狭間に届く手を持つ会社でありたいと考えます。
ひとつひとつに向き合い、手をす(澄)ます。
 
つながった先が、互いの安心と信頼で1つに調和する社会であると信じ、
誰もをひとりの人として、楽しみながら前へ進みます。

<ククリテという名前に込めた願い>

社名の「ククリテ」には、障害とかひとり親というカテゴリーにくくられてしまった人たちに手を差し伸べるという意味をこめています。そして、1つにくくる=1つに調和するという願いをこめています。社名にこめた願いのように、社会的に孤立してしまいがちな人たちに、誰もが優しく手を差し伸べる社会にしたい。そして、孤立する人をなくしたい。すべての人たちに安心できる居場所があって、つながりがあって、笑顔があって、すべてが調和している。そんな未来を本気で創りたいと思っています。この思いは福祉という道を選んだときから変わっていません。

<代表取締役社長プロフィール>

石黒繭子(いしぐろ・まゆこ)

「老若男女が思い思いに楽しむなか、眠るように息を引き取りたい」
これは数年前に設定した、私の最後の瞬間です。
 
今まで様々な福祉の世界で、「誰もがそこにいることを、当たり前に許される環境というのは、こんなにも実現が難しいものか」と、葛藤を抱えながら働いてきました。社会福祉協議会でのボランティアコーディネーター、保育士、社会福祉士、障害児相談支援専門員。専門家として矢面に立ち、時に誰かのために裏方に徹すると、社会課題の裏側にある大きな負の連鎖が見えてきます。それはきっと、外部からの局所的なアプローチで断ち切れるものではなく、生きるための暮らしの根幹が安定し、はじめて本人が抜け出そうと意識できるもの。
つまりは共に楽しみ、悲しみ、個々をシェアして安心できる場があれば、自然と解決に向かう課題もあるのではないかと仮説を立てました。
 
誰より自分が手を広げ、より良く生きるための居場所をつくる。人と人との縁をつなぎ、様々な括りを調和に変えて、ワクワクする思いをカタチにしたいと思っています。

<取材記事>
いいいいいいづな「IIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLE」 <032 NPO法人SUN ソーシャルワーカー・保育士 石黒繭子さん>

法人情報
商号/株式会社ククリテ
住所/長野県長野市南県町644-8 県ビル2F
代表/石黒繭子(いしぐろ・まゆこ)